郁朋社は、より本格的に、新しい視点で歴史を解釈した作品を選考しています。
既成の歴史評価にとらわれない斬新な発想と、コアなこだわりのある作品。歴史を多角的視点から捉える面白さ。敗者の側、しいたげられた民の側から見る歴史の風景に目を向け、脚色されていない一次資料をいかに読みとくかが大切です。
原稿用紙500枚まで受け付けておりますので、書き留めた作品を是非ご応募ください。
詳しくは募集要項をご覧ください。
お知らせ
- 「第25回歴史浪漫文学賞」選考中です!
- 歴史講演のご案内(愛知県一宮市)
- 第24回歴史浪漫文学賞 優秀賞受賞作品 出版化。2作品とも好評発売中。
- 【令和6年度 新収蔵資料展】(会場:郵政博物館 企画展示室)
- 「第25回歴史浪漫文学賞」応募開始
募集要項
設立趣旨
日本人の心のルーツを探るべく時代を遡り、独自の視点で歴史を再検証した斬新かつ学術的な文学作品を広く公募し、気鋭の作家を育て上げていくことを目的とする。活字離れが進む中、日本人としてのアイデンティティを再認識するために歴史文学の一層の浸透に貢献すべく賞を設立。
主催
郁朋社 歴史文学振興会
応募内容
400字詰原稿用紙換算200枚以上500枚以内で、プリントした原稿を用意。(メールやUSBメモリなどデータのみの応募は不可)。400字詰原稿用紙換算枚数を明記。また、別紙に2000字程度の概要を添付。原稿には表紙を付け、タイトル・本名・年齢・職業・略歴・住所・電話番号・メールアドレス、応募部門(創作・研究)を明記。応募は1人1編。
応募資格
不問(但し、新人に限る)
賞
歴史浪漫文学大賞(1編)・・・賞金30万円・表彰盾・賞状、作品は出版化
優秀賞(2編)・・・賞金10万円・表彰盾・賞状
なお、優秀賞は創作部門、研究部門から各一編、賞を与える。
出版
大賞受賞作品は、(株)郁朋社より受賞後6カ月以内に単行本化。
全国書店を通じて発売。
著作権
大賞・優秀賞受賞作の出版権・映像化権等は主催者に帰属とする。
応募告知
各新聞紙上・公募情報誌・郁朋社ホームページ他
応募締め切り
2024年10月31日(当日消印有効)
選考・発表
2025年3月初旬
受賞者は電話にて本人通知。公募情報誌、郁朋社ホームページ上にて発表。
一次選考通過者は最終選考終了後書簡にて選考結果を通知。
なお、応募原稿は返却しない。
応募先
〒101-0061
東京都千代田区神田三崎町2丁目20番4号
株式会社 郁朋社内 歴史文学振興会
「第25回歴史浪漫文学賞」応募係
電話: 03-3234-8923(代)
E-mail:rbs@ikuhousha.com
大賞受賞作品について
第二十一回大賞受賞作品
『最期の海』
佐山 啓郎
1939年(昭和14年)東京生まれ。 1963年法政大学文学部日本文学科卒業。2000年3月東京都立高等学校教員を定年退職。以後創作活動に入る。
作品紹介
ここに掲げた二編「最期の海」と「銃を捨てる」は、実際に日本陸軍の兵士として南方に行き敗戦後に帰還した若者が残した記録を材料にして、私が私なりの構想によって小説として書いたものである。このことをここに記しておきたいと思うのは、それ相当の理由がある。
私の幼いころのおぼろげな記憶の中に、その若者の眼鏡を掛けた優しげな顔とやや太めの声の印象が残っている。どういう名であったか判然としないのだが、彼は私たち家族の住む八畳一間のバラックに毎日のように夕方ごろやってきては、裸電球の下でちゃぶ台を挟んで私の父と向かい合い、父の求めに応じて一生懸命に話し込んでいた。小学校に上がったばかりの私は寝ることもできぬまま、話に熱中する二人の様子にただならぬ雰囲気を感じて、じっと押し黙って若者の帰るときまで待っていた。
この若者は、戦時中に青年学校の教師をしていた父の教え子であり、十九歳で応召し、敗戦後復員したが、父を慕って、焼けトタンで囲われたバラックを尋ねてきたのであった。
それから四十年ほどして私の父の死後、遺品の中に「太平洋戦争」と題された大量の原稿が見つかった。私は、その原稿の存在を薄々知ってはいたが、長い年数が経つうちに、父が出版を果たせぬまま何らかの処分をしたものと思っていたので、初めて原稿そのものを目にして驚いた。それは四百字詰めの原稿用紙に記され、八冊に分け表題をつけて和綴じにされていた。原稿枚数七百枚余に及ぶ大部のものであるが、どういう訳か筆者名が記されていない。しかし私の父が書いたものに違いはなかった。
父はこの原稿を持って出版社に交渉に行ったのだろうか。その間に何カ所もの修正や加筆がなされたようで、それらがそのまま残っている。八十四歳まで生きた父がかなり年数を経てから修正したと思われる万年筆の跡も、私にはわかるのであった。
読んでみると、それは教え子の戦争体験談の口述筆記を基にしながら、父自身の調査研究も加えて太平洋戦争の記録として残そうとしたものであった。私は二重に驚いたが、その内容に関しては、不統一な箇所が散見する未完成な印象で、父の原稿をそのまま出版することには無理があった。私の手に負えないと考える他はなく、出版は諦めざるをえなかった。
だが私としても、その原稿が私の手に残されたということに父の遺志を感じたし、この若者の残した記録を無にしてはならないだろうという気持ちを強く持った。
それから何年かの間どうしたものかと思い出しては悩んだあげく、私はようやく、私自身の関心に基づいて考え直してみた。私の知らない戦争をその内側から、若い一兵士の目と心で捉えた実体験の記録である部分に改めて注目し、私なりの想像と工夫を加え、新たな作品として書いてみたい。そういう形で父の遺稿に込められた願いに応えることは、できるのではないかとも考えた。
戦後七十余年の年月を過ぎた今、太平洋戦争を描いた作品を書く意味があるかと考えたりもしたが、私としてはこの作品に精一杯力を尽くす以外にない気がした。
前世紀半ばの日中戦争乃至は太平洋戦争、その結果としての日本の敗戦という大きな歴史の記憶は、我々日本人の重要な財産であり、それについてはすでに様々な研究や記録が世に出ている。そして歴史や政治の問題として、今もってあの長い戦争の残した問題が、我が国の前途に関わろうとしていることを思わずにはいられない。この気持ちが私の中に一貫してあったのは確かなことである。
私には今でも、毎夜熱心に父のもとに通って自分の軍隊経験を語り尽くそうとした、あの若者の姿や横顔がありありと目に浮かぶ。そして教え子の思いに応えきれなかったのであろう、私の父の無念をも思わずにはいられない。
作者の私としては、この作品を通して、あの戦争の時代を懸命に生き抜いた一人の若者の姿とその思いが、読者に少しでも多く伝えられますようにと念じるのみである。
佐山啓郎
第二十回大賞受賞作品
『渡辺崋山作 国宝「鷹見泉石像」の謎』
岡田 幸夫
1947年、群馬県桐生市生まれ。1970年、東北大学工学部電子工学科卒業。大手電機メーカーの半導体部門に35年間勤務。500坪の畑に年間40種の野菜を育てている。晴耕執筆をモットーに歴史、自然、環境、健康などを考える生活を実践中。
作品紹介
渡辺崋山は江戸時代後期、主に文化・文政・天保の時代に活躍した三河田原藩の藩士そして家老である。学問と絵画に優れ、家老として天保の飢饉に際して藩政に心を砕いた人で、蘭学者との交流による研究から世界情勢にもっとも通じていた一人である。絵画は花鳥・風景画など何でも優れていたが、肖像画にもっとも独創的な傑作を残した。その代表作が国宝の鷹見泉石像である。
だがこの名作が何時、どのような状況下で描かれ、モデルの鷹見泉石に渡されたのかいっさいの手掛かりが残されていない。崋山の肖像画は多くの草稿(下絵)を重ね、そのうえにたってモデルの人物像を考慮して仕上げるのを常とした。だがこの肖像画には一枚の草稿も残されていない。作品には制作日が天保8年4月15日と款記されているが、この時期にはモデルの泉石はまだ大坂いたので、あり得ない日付である。まさに謎に満ちた作品で、この大きな謎は今に至るまで解かれていない。
私は無謀な試みともいえるこの謎解きに取り組んでみた。崋山と泉石の行動記録、交流の様子など乏しい資料や記録を洗い出し、蛮社の獄で崋山が捕縛され、田原蟄居生活、そしてついには悪意あるデマに追い詰められ武士の矜持のために切腹して果てるまでの生涯を追って、制作時期について考察した。その結果、泉石像は晩年の作であり、またモデル不明とされる笑う武士像稿が泉石の素顔を捉えた草稿だとの確信を得ることができた。
それらの調査結果と推論を一冊の原稿にまとめたところ、この度歴史浪漫文学賞をいただくことができたのは望外の喜びである。鷹見泉石像は光の陰影を巧みに駆使して泉石の高い知性と人間像を表現したものであり、じっと見つめていると崋山晩年の苦しみ、哀しみ、そして泉石に託した万感の思いのすべてが伝わってくるのである。
過去の受賞作品
第二十三回「歴史浪漫文学賞」
大賞
該当作品なし
創作部門優秀賞
『闡提たちの白魔
-松本白華と富山藩合寺事件-』
宮田 隆
【出版化】
第23回歴史浪漫文学賞優秀賞。闡提とは、仏の教えを信じず、成仏する因縁をもたない者をいう。明治政府によって発布された「神仏分離令」を歪曲し富国強兵への道を邁進するために激しい仏教弾圧が行なわれたその悲劇を描き出す。
創作部門特別賞
『評伝 伊藤野枝
~あらしのように生きて~』
堀 和恵
【出版化】
第23回歴史浪漫文学賞創作部門特別賞受賞。野枝の命懸けの情熱が、甘粕正彦・辻まこと・伊藤ルイを通して100年後の “現代” によみがえる。
以上の通り受賞作品が決定しました。
応募総数128作品 | ||
(内訳) | 創作部門 | 107作品 |
研究部門 | 21作品 | |
第一次選考通過作品 | 創作部門 | 90作品 |
研究部門 | 18作品 | |
第二次選考通過作品 | 創作部門 | 59作品 |
研究部門 | 13作品 | |
第三次選考通過作品 | 創作部門 | 24作品 |
研究部門 | 9作品 | |
最終選考通過作品 | 創作部門 | 9作品 |
研究部門 | 5作品 |
第二十二回「歴史浪漫文学賞」
大賞
該当作品なし
創作部門優秀賞
『われは鬼なり 十河一存伝』
三日木 人
【出版化】
第22回歴史浪漫文学賞創作部門優秀賞受賞。荒ぶる魂を抱き、戦国の世を流星のごとく疾駆した十河一存。三好長慶の末弟にして、鬼十河、夜叉十河と称された猛将の秘められた一途な想いとは─その内面と波乱の生涯に迫る!
三好長慶シリーズ第三弾!「三好三部作」好評完結編
研究部門優秀賞
『日本はどうして負けるに決まっている戦争に飛び込んだのか』
三浦 由太
【出版化】
第22回歴史浪漫文学賞研究部門優秀賞受賞。 昭和史最大の謎が今解き明かされる
以上の通り受賞作品が決定しました。
応募総数120作品 | ||
(内訳) | 創作部門 | 101作品 |
研究部門 | 19作品 | |
第一次選考通過作品 | 創作部門 | 89作品 |
研究部門 | 16作品 | |
第二次選考通過作品 | 創作部門 | 58作品 |
研究部門 | 11作品 | |
第三次選考通過作品 | 創作部門 | 22作品 |
研究部門 | 9作品 | |
最終選考通過作品 | 創作部門 | 9作品 |
研究部門 | 5作品 |
第二十一回「歴史浪漫文学賞」
大賞
『最期の海』
佐山 啓郎
【出版化】
第21回歴史浪漫文学賞 大賞受賞。 我が魂と肉体の存在の意味を問う、太平洋戦争の実話に基づいた戦争文学の新たなる金字塔。
創作部門優秀賞
『鈴木春信 あけぼの冊子』
伊原 勇一
【出版化】
第21回歴史浪漫文学賞創作部門優秀賞受賞。 吾妻錦絵創始者・鈴木春信と長屋の大家・穂積次郎兵衛の二つの顔を持つ男の異能の人としての足跡をたどる。
研究部門優秀賞
『氷晶の人 小笠原和夫』
成田 茂
【出版化】
第21回歴史浪漫文学賞研究部門優秀賞受賞。 気象研究に生涯をささげた小笠原和夫の評伝である。小笠原博士の思想は、徹底した自由主義的個人主義であり、人生においては傍若無人、天衣無縫、名利をもとめず、できる限り世の中のためにと走り続けた人であった。
以上の通り受賞作品が決定しました。
応募総数111作品 | ||
(内訳) | 創作部門 | 89作品 |
研究部門 | 22作品 | |
第一次選考通過作品 | 創作部門 | 73作品 |
研究部門 | 17作品 | |
第二次選考通過作品 | 創作部門 | 49作品 |
研究部門 | 14作品 | |
第三次選考通過作品 | 創作部門 | 20作品 |
研究部門 | 8作品 | |
最終選考通過作品 | 創作部門 | 9作品 |
研究部門 | 4作品 |
第二十回「歴史浪漫文学賞」
大賞
『渡辺崋山作 国宝「鷹見泉石像」の謎』
岡田 幸夫
【出版化】
これまでモデル不肖とされてきた崋山の異色の肖像画「笑顔武士像稿」と国宝「鷹見泉石」とを結ぶ点と線を追う研究書。
創作部門優秀賞
『狂 殉』
田村 芳郎
研究部門優秀賞
該当作品なし
以上の通り受賞作品が決定しました。
応募総数106作品 | ||
(内訳) | 創作部門 | 90作品 |
研究部門 | 16作品 | |
第一次選考通過作品 | 創作部門 | 71作品 |
研究部門 | 14作品 | |
第二次選考通過作品 | 創作部門 | 50作品 |
研究部門 | 11作品 | |
第三次選考通過作品 | 創作部門 | 18作品 |
研究部門 | 9作品 | |
最終選考通過作品 | 創作部門 | 7作品 |
研究部門 | 6作品 |
第十九回「歴史浪漫文学賞」
大賞
『ふること語り』
山本 範正
【出版化】
天平のなかば、平城京の外れにある庵で、秦氏に連なる市井の史家が知己を相手にいつもの語りに興ずる。敬愛する先祖たちの逞しい生き様に思いを馳せ、聞き手とともに千古の世に分け入り、その虚実の境に遊び、珍談奇談に耽る。
創作部門優秀賞
『宇賀島水軍伝』
乾 浩
【出版化】
忽然と歴史から消えた戦国の海賊・宇賀島十郎左衛門が率いる伝説の水軍。縦横無尽に船を走らせ、半島や大陸までも出向いた剛の者たちの姿を描き出す。
研究部門優秀賞
該当作品なし
以上の通り受賞作品が決定しました。
応募総数112作品 | ||
(内訳) | 創作部門 | 94作品 |
研究部門 | 18作品 | |
第一次選考通過作品 | 創作部門 | 74作品 |
研究部門 | 15作品 | |
第二次選考通過作品 | 創作部門 | 50作品 |
研究部門 | 13作品 | |
第三次選考通過作品 | 創作部門 | 21作品 |
研究部門 | 8作品 | |
最終選考通過作品 | 創作部門 | 8作品 |
研究部門 | 5作品 |
第十八回「歴史浪漫文学賞」
大賞
該当作品なし
研究部門優秀賞
『縄文人は消えたのか? 日本人民族性の源流をたどる遺伝子DNAと倭国の古代史』
『縄文のビーナス』と改題して出版化
古村 恭三郎
【出版化】
これは(国宝)土偶「縄文のビーナス」の美に心ひかれた著者が、自然を愛する心や死後に自然に帰る死生観など「縄文の心」ともいうべき日本人の民族性の源流に迫る古代史の旅の書である。 ヒトゲノム計画の最新ヒト遺伝子解析によって、弥生時代・古墳時代を拓いた人々が、先住の縄文人と中国南部から渡来した非漢民族の越人であることを確かめ、考古学的成果と記紀や古神社の伝承、中国の古文献を対照しながら、北九州勢力、出雲・丹波の日本海勢力に分かれた弥生人たちの邪馬台国誕生から前方後円墳の倭国の建国、そして律令制確立までの古代日本史を俯瞰することによって、動かない北九州勢力、消えた銅鐸と出雲・丹波王国、邪馬台国の誕生と国史から抹消されたその歴史の秘密、天孫降臨神話と記紀に上書きされた丹波の「海部氏勘注系図」、など の知られざる古代史の真実と民族性の源流に迫る。
特別賞
『狗吠』
波平 由紀靖
【出版化】
悪霊を祓うべく妖しく煌めく鉾両刃造太刀に魅せられた隼人、一条天皇の御剣を鍛えた薩摩の伝説の名工・初代波平行安の生涯を描く。
以上の通り受賞作品が決定しました。
応募総数113作品 | ||
(内訳) | 創作部門 | 89作品 |
研究部門 | 24作品 | |
第一次選考通過作品 | 創作部門 | 71作品 |
研究部門 | 20作品 | |
第二次選考通過作品 | 創作部門 | 51作品 |
研究部門 | 14作品 | |
第三次選考通過作品 | 創作部門 | 20作品 |
研究部門 | 9作品 | |
最終選考通過作品 | 創作部門 | 9作品 |
研究部門 | 5作品 |
第十七回「歴史浪漫文学賞」
大賞
該当作品なし
創作部門優秀賞
『明月 お笑い節』
『霽月記』と改題して出版化
東出 甫国
【出版化】
飲酒の上での失態で失職し、婿入り先を放逐された侍・文左衛門。不思議な縁で出会った三味線の師匠巳乃吉に弟子入りし芸を磨くことに生きがいを見出していく。天賦の才を開花させようとする文左衛門の波乱の半生を描く珠玉の時代小説。
研究部門優秀賞
『元慶の乱と蝦夷の復興』
田中 俊一郎
【出版化】
北東北の朝廷支配から脱却すべく蜂起した蝦夷と天変地異の中、奥地に散逸した百姓(編戸の民)が新たな共同体を構築するまでの過程を検証する。
以上の通り受賞作品が決定しました。
応募総数113作品 | ||
(内訳) | 創作部門 | 92作品 |
研究部門 | 21作品 | |
第一次選考通過作品 | 創作部門 | 70作品 |
研究部門 | 19作品 | |
第二次選考通過作品 | 創作部門 | 48作品 |
研究部門 | 15作品 | |
第三次選考通過作品 | 創作部門 | 19作品 |
研究部門 | 10作品 | |
最終選考通過作品 | 創作部門 | 9作品 |
研究部門 | 7作品 |
第十六回「歴史浪漫文学賞」
大賞
『武蔵の野辺に朽ちぬとも』
『世界見物いたしく候』と改題して出版化
逸見 鵜映
【出版化】
松陰は生きてアメリカに渡っていた。明治5年、欧米使節団の一員として渡米した山田顕義と伊藤博文はその地で松陰と邂逅する。
創作部門優秀賞
『公儀お庭番異聞・轅輿の手抜かり』
杜 沖
研究部門優秀賞
該当作品なし
特別賞
『一木の末』
『黎明の仏師 康尚』と改題して出版化
西野 喬
【出版化】
大好評シリーズ・防鴨河使異聞第3弾!大陸の影響を色濃く残す仏像から、この国の風土に合った、この国の者が、この国でしか刻めぬ仏像へと移る黎明期を駆け抜けた大仏師・康尚。その康尚と賀茂川の川守りを任務とする若者との出会いと絆をさわやかに描く。
以上の通り受賞作品が決定しました。
応募総数92作品 | ||
(内訳) | 創作部門 | 74作品 |
研究部門 | 18作品 | |
第一次選考通過作品 | 創作部門 | 56作品 |
研究部門 | 16作品 | |
第二次選考通過作品 | 創作部門 | 42作品 |
研究部門 | 13作品 | |
第三次選考通過作品 | 創作部門 | 17作品 |
研究部門 | 9作品 | |
最終選考通過作品 | 創作部門 | 10作品 |
研究部門 | 4作品 |
第十五回「歴史浪漫文学賞」
大賞
該当作品なし
創作部門優秀賞
『白の聖都 ─小説 白山平泉寺─』
千葉 亮
【出版化】
顕海僧正とともに平泉寺の再興に尽くした弟子、専海。平泉寺の最盛期後半から、滅亡、そして再興まで、専海の半生を通じて平泉寺に光をあてる。
『高梨大乱 ─上杉家を狂わせた親子の物語─』
小田切 健自
研究部門優秀賞
『父、道真より』
『菅原道真の古代日本論』と改題して出版化
武井 敏男
【出版化】
「日本書紀」に巧みに埋め込まれた倭国の真実に迫る。
以上の通り受賞作品が決定しました。
応募総数104作品 | ||
(内訳) | 創作部門 | 82作品 |
研究部門 | 22作品 | |
第一次選考通過作品 | 創作部門 | 60作品 |
研究部門 | 20作品 | |
第二次選考通過作品 | 創作部門 | 43作品 |
研究部門 | 17作品 | |
第三次選考通過作品 | 創作部門 | 16作品 |
研究部門 | 13作品 | |
最終選考通過作品 | 創作部門 | 9作品 |
研究部門 | 7作品 |
第十四回「歴史浪漫文学賞」
大賞
該当作品なし
創作部門優秀賞
『雄略の青たける島』
半井 肇
【出版化】
東海の島に悪鬼の治める国あり…残虐なる手腕で政を施した雄略のいだく海の彼方への懐郷と血の滾りを描き出した受賞作ほか「継体の風のミカド」「みろく菩薩飛鳥下生と阿修羅たち」の3部作を収録した古代歴史小説集。
研究部門優秀賞
『巫女と憑依 精神構造の多重性』
松下 凛子
以上の通り受賞作品が決定しました。
応募総数89作品 | ||
(内訳) | 創作部門 | 63作品 |
研究部門 | 26作品 | |
第一次選考通過作品 | 創作部門 | 53作品 |
研究部門 | 22作品 | |
第二次選考通過作品 | 創作部門 | 40作品 |
研究部門 | 20作品 | |
第三次選考通過作品 | 創作部門 | 16作品 |
研究部門 | 13作品 | |
最終選考通過作品 | 創作部門 | 9作品 |
研究部門 | 7作品 |
第十三回「歴史浪漫文学賞」
大賞
該当作品なし
創作部門優秀賞
『防鴨河使異聞』
西野 喬
【出版化】
平安時代、京の賀茂川は氾濫を繰り返し、人々を苦しめ続けた。それを防ぐために作られた組織が防鴨河使である。往時の賀茂河原は京の人々の暮らしと深く関わっていた。もし、防鴨河使たちの地道な働きがなかったら人々の生活は一層困難なものとなったであろう。歴史に埋れた防鴨河使たちの知られざる姿を描く。
研究部門優秀賞
『明治の宮廷と女性たち』
扇子 忠
以上の通り受賞作品が決定しました。
応募総数98作品 | ||
(内訳) | 創作部門 | 71作品 |
研究部門 | 27作品 | |
第一次選考通過作品 | 創作部門 | 60作品 |
研究部門 | 24作品 | |
第二次選考通過作品 | 創作部門 | 42作品 |
研究部門 | 18作品 | |
第三次選考通過作品 | 創作部門 | 19作品 |
研究部門 | 9作品 | |
最終選考通過作品 | 創作部門 | 8作品 |
研究部門 | 5作品 |
第十二回「歴史浪漫文学賞」
大賞
該当作品なし
創作部門優秀賞
『平安異聞』
『双鳥の尸解』と改題して出版化
泉 竹男
【出版化】
破戒の苦悩を脱し法の王たらん―魑魅魍魎が暗躍する平安京にもたらされた密教の颯爽たる風と息を顰めて相伝されてきた道教を融合せんとした青年僧智泉と志賀姫の流離譚。
研究部門優秀賞
『薔薇色の翼』
西村 修子
以上の通り受賞作品が決定しました。
応募総数113作品 | ||
(内訳) | 創作部門 | 85作品 |
研究部門 | 28作品 | |
第一次選考通過作品 | 創作部門 | 70作品 |
研究部門 | 25作品 | |
第二次選考通過作品 | 創作部門 | 48作品 |
研究部門 | 18作品 | |
第三次選考通過作品 | 創作部門 | 25作品 |
研究部門 | 12作品 | |
最終選考通過作品 | 創作部門 | 10作品 |
研究部門 | 7作品 |
第十一回「歴史浪漫文学賞」
大賞
『黎明の農夫たち』
中村 芳満
【出版化】
信玄の時代から続く納税法「大小切り」を守ろうとする義民たちの戦いを描く。
創作部門優秀賞
『真葛と馬琴』
小室 千鶴子
【出版化】
江戸の人気戯作者馬琴の元に、みちのくに住む真葛の著作「ひとりかんがえ」が持ち込まれる。渋々読み始める馬琴だが、その発想のユニークさと自身と同じ孤独な心情を読み解く。数度にわたる手紙のやり取りが交わされるが、馬琴からの突然の絶交状が真葛の元に届く。江戸爛熟期を代表する男と女が魂の火花を散らした、一炊の夢物語。
研究部門優秀賞
該当作品なし
以上の通り受賞作品が決定しました。
応募総数122作品 | ||
(内訳) | 創作部門 | 96作品 |
研究部門 | 26作品 | |
第一次選考通過作品 | 創作部門 | 88作品 |
研究部門 | 23作品 | |
第二次選考通過作品 | 創作部門 | 54作品 |
研究部門 | 18作品 | |
第三次選考通過作品 | 創作部門 | 32作品 |
研究部門 | 11作品 | |
最終選考通過作品 | 創作部門 | 9作品 |
研究部門 | 5作品 |
第十回「歴史浪漫文学賞」
大賞
該当作品なし
創作部門優秀賞
『馬船楽浪航』
片岡 伸行
研究部門優秀賞
『須佐之男の原像』
田中 俊一郎
【出版化】
神門の水海で勢力を拡大した須佐之男系の海人集団は八岐大蛇伝説を生んだオオロを追って山中に入り込んでいった…。考古資料をベースに記紀風土記文献や神社伝承のフォークロアを加えて古代出雲の英雄の足跡を検証する。
以上の通り受賞作品が決定しました。
応募総数149作品 | ||
(内訳) | 創作部門 | 121作品 |
研究部門 | 28作品 | |
第一次選考通過作品 | 創作部門 | 103作品 |
研究部門 | 27作品 | |
第二次選考通過作品 | 創作部門 | 60作品 |
研究部門 | 19作品 | |
第三次選考通過作品 | 創作部門 | 32作品 |
研究部門 | 12作品 | |
最終選考通過作品 | 創作部門 | 8作品 |
研究部門 | 6作品 |
第九回「歴史浪漫文学賞」
大賞
該当作品なし
創作部門優秀賞
『いとしきもの すこやかに生まれよ -ケイゼルレイケスネーデ物語-』
高城 廣子
【出版化】
本書は、著者の地元である埼玉県飯能市近辺にて日本で初めて切開分娩術(帝王切開手術)に取り組んだ伊古田純道と岡部均平の二人の産婦人科医をモデルにした小説となっています。切腹イコール死という概念が強かった江戸時代、麻酔技術も普及していない中で母子の生命を救うために独学で切開分娩術の研究を続けた医師の挫折と苦悩の半生が描き出されています。
また、幕末の思想に大きな影響を与えた藤田東湖との交流を通じて、先進的思想を身につけていく様も描きだされ、新しい医療に挑戦する主人公たちの想いが見事に浮かび上がってくる渾身の作品と言えるでしょう。
研究部門優秀賞
『西郷隆盛 皇御国に馳せる夢』
乗附 久
【出版化】
本書は、西郷隆盛の西南戦争にかかわる真相を、当時の国内情勢や世界情勢から紐解き、西郷が追い求めた理想の皇国観を検証した一冊です。
日本を一流国にするため「対西欧」を意識した征韓論者西郷が遣韓大使の道を閉ざされ中央政府と決別した後、自身の死に処を求めて西南戦争に加わったその思想の背景を明確に浮かび上がらせた論文となっております。
以上の通り受賞作品が決定しました。
応募総数165作品 | ||
(内訳) | 創作部門 | 135作品 |
研究部門 | 30作品 |
第八回「歴史浪漫文学賞」
大賞
該当作品なし
創作部門優秀賞
『西海のうねり』
伊坊 榮一
【出版化】
著者の伊坊榮一氏は、長年にわたり海洋土木の研究に携わり熊本大学等で教鞭を執る傍ら、中・近世の九州長崎の鯨漁と隠れキリシタンの問題に取り組んでこられた方です。
本書は、長崎五島列島における江戸中期の鯨漁と隠れキリシタンの実態を綿密な資料調査を基に描き出した物語となっております。
年貢の徴収による藩の経済体制が崩壊しつつある中、大規模な組織を立ち上げ近代合理主義的観点で企業経営に邁進した生月島捕鯨組みの波乱の歴史を見事に浮かび上がらせた意欲作として評価される内容と言えるでしょう。
研究部門優秀賞
『信長、謙信、信玄の力量と 天皇が支持する信長の「天下布武」』
濵田 昭生
【出版化】
本書は、戦国時代当時、天下取りの可能性があった三人の武将、信長・謙信・信玄のそれぞれの戦略と国家観について、相互の遣り取りした書簡から新たな視点で分析を試みるという内容となっております。
以上の通り受賞作品が決定しました。
応募総数187作品 | ||
(内訳) | 創作部門 | 169作品 |
研究部門 | 18作品 |
第七回「歴史浪漫文学賞」
大賞
『川に沿う邑』
清野 春樹
【出版化】
本書は、古墳時代の山形県置賜地方を舞台にした少女の成長物語で、当時の東北の豊かな自然の中で生活を営む古代人達の習俗や食文化が綿密な時代考証を経て、鮮やかに再現されています。音や匂いなど五感で自然や神と交歓する古代人の心の豊かさ浮かび上がってきます。
この時代の蝦夷(東北地方)は、大和政権の影響を受け、新しい文化や概念が進入してくる時代の過渡期を迎えようとしていました。そのような背景の中で、葛藤しながらも生の喜びに目覚めていく一人の少女の姿が流麗な筆致で描き出された意欲作となっております。
創作部門優秀賞
『新陰流 活人剣』
斎藤 光顕
【出版化】
著者の斉藤光顕氏は、長年にわたり武人にして剣豪といわれ戦国時代に活躍した上州大胡の城主上泉秀綱の研究に取り組んでこられた方です。
本書は、秀綱の全生涯を綿密な資料調査を基に描き出した物語となっております。これまで、秀綱は新陰流の創始者としての剣術にまつわる部分が大きくクローズアップされてきましたが、何故人を生かす剣の道にたどり着いたのかという疑問を解き明かすためには、武人として戦国の世にその運命を翻弄されたその前半生を詳しく検証してみる必要があります。
その意味で、幼少期、鹿島神道流を学び塚原ト伝と交流した青年期、大胡城主として戦国の世を苦渋の思いで生き抜いた壮年期、武を捨て剣に生きる熟年期と、その人生を追いながら活人剣のもつ本当の意味を見事に浮かび上がらせた意欲作として評価される内容と言えるでしょう。
研究部門優秀賞
『新・吾妻鏡』
松崎 洋二
以上の通り受賞作品が決定しました。
応募総数208作品 | ||
(内訳) | 創作部門 | 192作品 |
研究部門 | 16作品 |
第六回「歴史浪漫文学賞」
大賞
該当作品なし
創作部門優秀賞
『品川沖脱走』
木邑 昌保
歴史浪漫文学賞特別賞
『舞い上がる島』
矢元 竜
以上の通り受賞作品が決定しました。
応募総数203作品 | ||
(内訳) | 創作部門 | 174作品 |
研究部門 | 29作品 |
第五回「歴史浪漫文学賞」
大賞
『武人立つ』
安本 嘆
【出版化】
本書は、戦国の世の上州・上野の国を舞台に、武田・上杉・北条などの列強の進出から領地を死守すべく戦い続けた武将・上泉秀綱(後の剣聖、上泉信綱)の半生を圧倒的な筆致で描き出したものです。千騎の将と謳われた箕輪城主・長野業政と共闘し、卓越した武術とともにあらゆる知略を巡らし、時代の激流に翻弄されながらも力強く生き抜いていく武人のその生き様が浮かび上がってくる作品です。
創作部門優秀賞
『遠見と海の物語』
高村 圭子
歴史浪漫文学賞特別賞
『世阿弥』
太田 光一
【出版化】
本書は、能を芸術として集大成した観世座の太夫・作家・演者世阿弥のその人物像とその作品の評価についての研究書となっています。
時の権力者足利義満・義持・義教に仕え、時に政治の渦に呑み込まれ不遇の時代を過ごしつつも、能の芸術としての完成度の追求に終始した世阿弥の生き様と作品の誕生背景を綿密に分析したものです。
『風婆花伝』『花鏡』『捨玉得花』などの芸術論と『砧』『斑女』『関寺小町』などの作品の推移から、幽玄美の奥に潜んだ「人間性の解放」を解き明かした書と言えます。
以上の通り受賞作品が決定しました。
なお、この賞は第四回まで行われていた「古代ロマン文学賞」と「中・近世文学賞」を一本化したものです。
応募総数189作品 | ||
(内訳) | 創作部門 | 170作品 |
研究部門 | 19作品 |
第四回「古代ロマン文学賞」「中・近世文学賞」
古代ロマン文学大賞
該当作品なし
古代ロマン文学賞 創作部門優秀賞
該当作品なし
古代ロマン文学賞 研究部門優秀賞
『宝皇女紀行』
安武 久
中・近世文学大賞
『花がたみ』
藤井 みゆき
【出版化】
室町時代中期、将軍家と観世流の後継者争いによって、仲を裂かれた元雅と妙花。幻の秘曲「吉野山」に隠された悲しい物語とは…。
中・近世文学賞 創作部門優秀賞
『薩摩刀匂えり』
波平 由紀靖
【出版化】
将軍吉宗は、衰微した鍛刀界に活力を与えるため、刀剣史上前代未聞の鍛刀コンクールを催す。この時、全国刀匠の頂点に立ったのが薩摩の一平安代と宮原正清であった。二人は刀の茎に「一葉葵紋」を切ることを許され、朝廷より官位を授けられる。吉宗は両工の鍛えた刀の中から自らの佩刀を選ぶため、山田浅右衛門に試し斬りを命じた。
中・近世文学賞 研究部門優秀賞
該当作品なし
以上の通り受賞作品が決定しました。
応募総数249作品 | ||
(内訳) | ||
古代ロマン文学賞 | 創作部門 | 122作品 |
研究部門 | 15作品 | |
中・近世文学賞 | 創作部門 | 104作品 |
研究部門 | 8作品 |
第三回「古代ロマン文学賞」「中・近世文学賞」「飛鳥ロマン文学賞」
古代ロマン文学大賞
該当作品なし
古代ロマン文学賞 創作部門優秀賞
『徐福』
加藤 真司
古代ロマン文学賞 研究部門優秀賞
『朝日の直刺す国、夕日の日照る国』
池田 潤
【出版化】
偶然性や特異性の中で独自の文化が生み出される。原始あるいは古代の人々の生活の場やその拠り所となる聖地は、単に簡便さや機能性だけで選ばれていたわけではなかった。それらの聖地は互いに密接につながりあいながらも、各地に独自の神話や物語が生み出され、そこに個々の文化が築き上げられてきたのだ。そこには太陽や自然のもたらした地形などの、永年変わることのない普遍的なものによって支えられてきた歴史と文化の積み重ねがある。
中・近世文学大賞
『横浜道慶橋縁起』
早川 真澄
【出版化】
「縁起」という古風なタイトルをつけているが、内容は実に明るく、いまの湿っぽい日本に、元気づけをしてくれている。真に民衆にとって必要な宗教家の姿が活写されている。
中・近世文学賞 創作部門優秀賞
『花火』
山本 利雄
中・近世文学賞 研究部門優秀賞
該当作品なし
飛鳥ロマン文学賞
『楊貴妃亡命伝説』
三吉 不二夫
以上の通り受賞作品が決定しました。
応募総数269作品 | ||
(内訳) | ||
古代ロマン文学賞 | 創作部門 | 99作品 |
研究部門 | 18作品 | |
中・近世文学賞 | 創作部門 | 130作品 |
研究部門 | 22作品 | |
飛鳥ロマン文学賞 | 創作部門 | 30作品 |
研究部門 | 9作品 |
第二回「古代ロマン文学賞」「中・近世文学賞」「飛鳥ロマン文学賞」
古代ロマン文学大賞
該当作品なし
古代ロマン文学賞 創作部門優秀賞
『神異帝紀』
小松 多聞
【出版化】
継体天皇登場の歴史を描いた異色の作品。臨場感溢れる情景描写で葛城の一言主神が宿る女剣士などがアクティブに描き出されている。
古代ロマン文学賞 研究部門優秀賞
『大伴家持』
太田 光一
【出版化】
恋模様、胡麻すりの才能もふくめて、家持という宮廷歌人・政治家の人間像がヴィヴィッドに描かれている優れた人物評伝。
中・近世文学大賞
『薩摩風雲録』
柴田 宗徳
【出版化】
お由羅騒動に揺れる薩摩藩の内情と名改革者調所広郷の人間像を新たな視点で描き出した意欲作。
中・近世文学賞 創作部門優秀賞
『道之島遠島記』
茂野 洋一
【出版化】
薩摩藩の御家騒動で大島遠島となった名越左源太。その足跡を豊富な資料を駆使して再現させた労作。
中・近世文学賞 研究部門優秀賞
該当作品なし
飛鳥ロマン文学賞
『大海人皇子の陰謀』
堀越 博
【出版化】
天照大御神は誰を指していたのか…。大海人皇子は本当に天智天皇の弟なのか…。記紀に隠された虚偽と真実の溝を見つけたとき、新しい歴史が生まれる。
以上の通り受賞作品が決定しました。
応募総数261作品 | ||
(内訳) | ||
古代ロマン文学賞 | 創作部門 | 106作品 |
研究部門 | 23作品 | |
中・近世文学賞 | 創作部門 | 115作品 |
研究部門 | 17作品 | |
飛鳥ロマン文学賞 | 創作部門 | 24作品 |
研究部門 | 10作品 |
第一回「古代ロマン文学賞」「中・近世文学賞」「飛鳥ロマン文学賞」
古代ロマン文学大賞
『日輪の神女』
篠﨑 紘一
【出版化】
日本民族の根源を探る、癒しの古代民俗小説の誕生!弥生時代、邪馬台国は当初より九州と大和の二つの国に分国されていた。卑弥呼の死後、倭国は戦乱の世となり、その血を継ぐ少女、台与は邪馬台国の救世主となるべく凄絶な火水の難行に挑む。膨大な考古学、民俗学資料などに基づき、日本人の魂のルーツである弥生時代の人々の精神と風俗が明瞭に蘇る。古語、上代語を駆使した独自の文体で描く感動の最高傑作。
『黒の連環』
三浦 康男
【出版化】
大化の改新の裏舞台に交錯する数々の策略と人物群の葛藤を浮き彫りにする歴史小説。現代の日本と日本人の礎となる諸々が形成された時代を、ヘソの曲がり具合の異なる人々が絡まりあう連環の中にたどる。
古代ロマン文学賞 創作部門優秀賞
該当作品なし
古代ロマン文学賞 研究部門優秀賞
『飛鳥の将軍・阿倍比羅夫』
『海と周辺国に向き合う日本人の歴史』と改題して出版
真島 節朗
【出版化】
謎の多かった飛鳥の将軍・阿倍比羅夫について、日本と海を隔てた周辺国との関係という新しい視点からスポットを当てる。
中・近世文学大賞
該当作品なし
中・近世文学賞 創作部門優秀賞
『比叡炎上』
佐藤 弘夫
中・近世文学賞 研究部門優秀賞
『彼には志があった-評伝近藤重蔵-』
青木 茂
飛鳥ロマン文学賞
『飛鳥残照』
倉橋 寛
以上の通り受賞作品が決定しました。
応募総数256作品 | ||
(内訳) | ||
古代ロマン文学賞 | 創作部門 | 117作品 |
研究部門 | 26作品 | |
中・近世文学賞 | 創作部門 | 94作品 |
研究部門 | 19作品 | |
飛鳥ロマン文学賞 | 創作部門 | 69作品 |
研究部門 | 18作品 |